ウルドゥー語研究の家(دار التحقیق اردو)

ウルドゥー語研究&南アジア・イスラーム研究を行なっています。

『ペルシアの讃美歌』「ゲーテにこの本を読んで頂きたかった!」

今回もイクバール生誕日に公開された記事で、イクバール研究の碩学の一人、ムハンマド・ハムザ・ファールーキーの著作を紹介している。 Parekh, Rauf. 2020 (November 9). Literary notes: Zaboor-i-A’jam: ‘I wish Goethe had read this book!’, Dawn.(202…

『さて何をなすべきか、おお、東洋の諸民族よ』なぜイクバールは1000ルピーの小切手を返還したのか

ラウフ・パーレーク博士はイクバールの誕生日である11月9日前後に毎年イクバールに関する記事を投稿している。今回は昨年2021年に書かれたイクバールのペルシア詩集に関する記事を紹介する。 Parekh, Rauf. 2021 (November 8). Literary Notes: ‘Pas Che Bay…

真正で読みやすいイクバールの伝記が求められている

いつの間にか2022年になってしまった。昨年は本腰を入れて取り組むことができなかったので、2022年の目標は本ブログで100本書くことにしたい。3日坊主で終わらないことを祈るが、今後数回にわけてパキスタンの建国詩人ムハンマド・イクバール(1877-1938)を…

『源氏物語』のウルドゥー語完訳

先月『源氏物語』のウルドゥー語完訳が出版された。計1128ページ、昨今日本で流行りの鈍器本。それ以上にこの超大作の完訳(英語からの重訳ではあるものの)がウルドゥー語で出版されたこと自体奇跡かもしれない。*1 本文は日本のノーベル文学賞作家をウルド…

優れたウルドゥー語研究者たち

本記事では主にパキスタン・インド分離独立以降に活躍したウルドゥー語学者を紹介した記事の訳である。興味深いのはインド側の研究者が多く取り上げられている点で、パキスタン側の研究者もインド側の研究者との学術的な交流または参照が頻繁に行われていた…

ヒンディー語、ウルドゥー語、ヒンドゥスターニー語、そしてマウルヴィー・アブドゥル・ハク

まず、本ブログにて記事翻訳を思い立ったきっかけは、以前からウルドゥー語に関連した情報発信を考えており、今年の6月頃にアキール博士の大手ウルドゥー語新聞社Jang掲載記事を見た時である。ただそこまでネットに出回っているアキール博士の新聞記事は少な…

はじめに

このブログでは主にウルドゥー語研究全般(語学、文学、歴史、イスラームを含む)に役立ちそうなものを取り上げていきます。また赴くままにカラーチー生活を書き綴ります。 現在取り上げる予定のもの①パキスタンのDawn紙に掲載されているラウフ・パレーフ博…